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151日目/246日目:クリオネを飼う事について

 飼い主は大分復活しました。生牡蠣によるノロウィルスだったようです。もう生牡蠣は食べません。デモちゃん。綺麗に撮れました。皆元気です。


黒ラベル。また触角が退化しているようです。せっかく出てきたと思ったのに。ゆったり泳いでます。

 
くらぷー2です。ちょっと頭の形が変形してます。クリオネはよく頭の形が変わります。

一周年を迎えて、クリオネを飼う事について考えました。寝込んでいた間に。
生き物を飼う事って、人によって考え方が様々だと思います。
私は猫を飼うまでは、動物を飼う事について何も考えた事が無かったです。

前にも書きましたが、人間に保護されないと生きていけない様に改良された哀願動物以外の、野生の生物を飼う事は、いいことなのか悪い事なのか。本当に人によって意見の分かれるところだと思います。

最初、クリオネが好きだった頃、水族館でたまに見れるだけで満足でした。飼う事ができると聞いても飼おうとまでは思わなかった。それがひょんな事から飼う事になり、「飼育に適さない生物」を飼う事で、いろいろな事を感じました。最初は周囲から、「可哀想」という意見もありました。

これが、クリオネで無くて、熱帯魚屋さんで一般的に売られている熱帯魚や淡水魚だったらまた違ったと思います。こんなにいろいろと感じなかっただろうと思うのです。

と言うのは、やはり飼育に適さない為、見ていて辛くなる事が多いから。次々と死んでいくクリオネ達を見る事や、産卵しても孵化させる事が出来なかった事や、弱っていく姿を見る事。水族館のクリオネ専用水槽の中で優雅に泳ぐクリオネと、自宅の止水状態の容器で懸命に泳ぐクリオネの姿の違い。

何度も「やはりこの子達は海のほうが、せめて水族館の方が居心地がいいのでは」と何度も水族館にお願いしようと思いました。海に返すのは時期の問題や、クリオネのパッチに戻す事が出来るかなどの問題もあったので。移送のストレスもあります。

でも、何かの縁でせっかく手元に来たクリオネ、最後まで一生懸命面倒を見ようと、続ける事にしたのですが、結果良かったのでは、と思います。

クリオネ達にとってはもちろん海が一番なのですが、飼育に適さない野生の生物を飼って初めて、わかった事は大きかったので。

今まで自然保護や環境破壊問題などについても、大事な事だとはわかっていながらも真剣に思えなかった。それが、クリオネを通して、地球上の生物は人間だけじゃない。哺乳類だけじゃなくて、海の中の何万種類もの生物の方が、総対数は大きいのだと知り、違う視点で物事を見る事が出来るようになったと思います。

それで初めて、人間だけが地球の環境を破壊するのはおかしいと感じるようにもなりましたし、ベジタリアンにはなれないながらも、普段食する動物についても、せめて無駄にしないように、くらいは感じることも出来るようになった。

あと、毛皮や革。何の意識もなく装飾として使っていましたが、必要以上に買うのは今後避けようと思い始めました。靴は革が多いので仕方ないですが、それ以外はコットンやビニールで何とでもなります。ここは東京で極寒の地ではありませんし。

弱肉強食の恐怖と隣りあわせで生きるのがあたりまえの他の生物の中で、その恐怖を感じないのは人間だけです。しかも、生きる為の食物として以外の目的で、他の生物を殺すのも人間だけです。

少しでも、気づいた人間がこういう事を減らした方がいいのでは、というような事は、今まで感じたことも考えた事も無かった事です。不必要な事かもしれませんし、人によっては無駄な考えかもしれませんが、今の私は大切な事だと思います。

こういう事に気付いたのはクリオネを飼ったから。

で、やはりクリオネ達の命を犠牲にしたからには、何か自分が出来る事をしなければいけないな、と。
何からすべきなのかはわかりませんが、このサイトを通してそういう事も感じ取って頂けたら言う事ないです。


そんなわけで、私はクリオネを飼う事には反対意見はないのです。他の生物よりも、世話は簡単ですけれども飼い主の苦痛は多いと思います。だから、他の生物よりも感じることは多いと思うのです。こういう事って、きっと経験しないとわからないことだと思うので。

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