151日目/280日目:クリオネの餌について
コメントで餌の件を伺いましたので、今まででわかっている事をまとめます。
ミジンウキマイマイしか食べないと言われている。また、動きのあるものしか食べないと言われています。
水族館でも、ミジンウキマイマイを冷凍保存し、ごく細い針か何かにミジンウキマイマイを付けて、動きを付けて与えるそうです。
★私が試した餌
冷凍イサザアミ・・・細い「てぐす」に通して動きを付けてみましたが、見向きもしないどころか、身体にぶつかると団子になってしまった。容器に入れて一晩置いたりしても見向きしない。全てのクリオネに試しましたが、一匹たりとも見向きしませんでした。
活イアザアミ・・・生きているものなら!と思い、食べたと言う噂も聞き、試してみたが、水温差でイサザアミはすぐに死んでしまった。かろうじて動いていてもクリオネは見向きしなかった。イサザアミにはかわいそうなことをしました。
孵化させたブラインシュリンプ・・・ブラインシュリンプの卵から孵化させました。孵化させる装置は無かったので、ペットボトルに海水を入れ、ブラインシュリンプの卵を入れて室温で一晩置くとかろうじて何割かは孵化しました。スポイトで数匹入れてみましたが、これも水温差ですぐに死んでしまいます。クリオネはやはり見向きもしません。ただ、以前コメントを頂いた方は「うちのクリオネはブラインシュリンプを追いかけた」とおっしゃっていました。水族館に聞いたところ、ブラインシュリンプはクラゲの幼生などの餌には使うが、そのままでは栄養が無い為、クラゲの餌にするために名前は忘れましたが(クロロフィルじゃなくって、そんな感じの名前のもの)栄養素を食べさせていると。大掛かりな装置がありました。「意味無いと思います」とのこと。
ブラインシュリンプエッグ・・・海水魚店で「何でもいいからクリオネが食べそうなもの下さい!」と、手当たり次第買ってみたもののひとつ。ブラインシュリンプの卵の黄身だけを取り出したもの。食べた形跡不明。(小さいのでわからない)海水魚屋さんは「クリオネは動きのあるものでないと駄目だと思います」とのこと。
ブランシュリンプ(ドライ)・・・これも、手当たり次第買ったもの。ブラインシュリンプを乾燥させたもの。大き目の塊なので、てぐすで動きをつけたり浮かべておいたりしましたが、食べた形跡なし。
珊瑚用(無脊椎動物用)リキッドフード・・・せめて栄養補給になれば・・・と、メーカーに問い合わせたところ、クリオネに影響があるかどうかは不明だが、悪影響は無いと思います。とのことで使ってみていましたが、いいのか悪いのか不明。後に珊瑚、クリオネ専門家の方から「意味無いでしょう」とのご意見あり。
★他の方から聞いた餌
ブドウガイ・・・貝の一種だそうです。小さく刻んで動きを付けたら食べたが、その後死んでしまったとの事。死んでしまったのが餌のせいかどうかはわかりません。
イサザアミ・・・食べたと聞いた、とペットショップの方などから人づてに聞いた事はあります。
アカムシ・・・リンクにある岡山理科大学専門学校のクリネ研究で、アカムシを食べたらしいですが、食べた後に溶けたそうです。
★結論
専門機関でクリオネの代替餌の研究をされているところもあるそうですが、今の段階では、栄養素の問題などからミインウキマイマイしかやはり食べないだろうとの事。他のものを食べたとしても、死んだという報告もあり、実際にクリオネの栄養になるかどうかは不明。また、ミジンウキマイマイも食べても死んでしまった例もあるので、生物なので当たり前だがその個体の生命力次第。食べなくても数年生きた例もあるそう。
・・・という事で、やはりミジンウキマイマイを手に入れて思いっきり食べさせてあげたい・・・と思う飼い主です。
餌に関する情報、お待ちしております。
そして、サイト立上げ一年以上たちますが、やっとリンクをはりました。今までお話を伺った専門機関や業者の方をリンクしています。クリオネ関連サイトで、リンクご希望の方はぜひお知らせ下さい。
黒ラベル。なんだかぼーとしたまま水面まであがり、そのまま逆立ちの体制のままゆったりと上から下へ向かって泳いでいました。本当に不思議な行動をします。