151日目/697日目/88日目:『旭山動物園物語』から考えた、クリオネを飼うという事
今日は綺麗な写真が撮れました。糸の様なものは容器の外側に付いていたうちの猫の毛です・・・
皆元気です。黒ラベルは弱っています。
クリオネとは関係ないのですが、昨日フジテレビの『旭山動物園物語』というドラマを見ました。
野生の動物、という事でクリオネとも共通すると思い、こっちに書いてみます。
動物愛護の面から見ると、動物園は『失くすべきもの』です。
実際に動物園に行くと、狭いスペースでストレスを溜めた動物を見る事もあります。それを見るといたたまれなくなります。
では動物園の意義は?ドラマでは『命の大切さを伝えるのが動物園です』と言うセリフがありました。
クリオネのくーちゃんの世話を始めた頃、サンシャイン国際水族館の飼育係さんにお話を伺った際にも同じ事をおっしゃっていました。
『海の生物は、何だかんだ言って海の中が一番幸せなんです。』と。それでも普段人間が知らない海の中にも、たくさんの生物が生きていて、ひとつひとつが同じ命なんだと伝えるのが水族館の役目だと。
葛藤がありながらも使命感を持っていらっしゃる飼育係さんは、動物園、水族館共に多いのだろうと、プロ意識と、人類としての意識の高さに感動しました。
クリオネを飼い始めて、野生の生き物を飼う事はどういう事なのか、と学びました。犬や猫とは全く異質です。罪悪感、人間としてのエゴ、そういうものを感じます。
それでも、路頭に迷うクリオネ助けと、他のクリオネ飼育者の方のお役に立ちたいと言うつもりで飼育を続けていますが、それもいい訳であって、なんだかんだ言って自分のエゴ。
クリオネを飼い始めてから、私は虫を殺せなくなりました。ゴキブリだけは別なのですが・・・
小さい虫でも大きい虫でも、室内で見つけても殺せなくなりました。おそるおそる部屋の外へ出すようにしています。野性の生き物を飼育する事で、命の重さは前よりも感じるようになりました。
命は、どんなに小さなものであっても、人間の命と同じものである。と思うようになりました。
うちのクリオネ達には申し訳ないと思っています。
海に居れば、同じ死ぬにしてももっと自然な形だった。死んだ後も他の生物の栄養分になる事が出来た。うちの子はそれが出来ません。
せめて、やはり、こうやってブログをつけて、一人でも多くの人に見て頂き、何かを感じてもらう事だけが、この子たちがうちに来た事に対して、出来る事なのだと感じます。