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12日目:生物としてのクリオネ

今日も元気です。休んだり、泳いだりのくりかえし。クリオネ君の様子だけを書いているとこの日記は間が持たない・・・と思い始めました。これからは少しクリオネから気付いた他の事も書いていこうと思います。

このサイトは、あくまでも最初のINTRODUCTIONに書いたように、クリオネが好きな方、興味のある方へ向けたものです。「皆もクリオネを飼育しましょう」という目的では決してありません。私はたまたま幸運にもクリオネが手元に来ました。他にも運良く手元にクリオネが来た方に対して、クリオネにとって出来るだけ良い環境を整える為の情報提供が出来れば、という思いと、クリオネが好きな方にとって、クリオネの事を知るという「楽しみ」をお分けしたい、という思いで作ろうと思っています。好きなものは身近にあれば嬉しいし、もっと知りたいと思う、という単純な心理です。

何かに興味を持つ、もっと知りたいと思う「知的好奇心」は、対象が何であっても有意義な事だと思います。本人も充足感を得られますし、それを知る事によって他の何かへ広がる可能性もある。知識と思い入れがあるので外への影響力も出てくる。だから「マニア」は凄いと思うのです。

矛盾しているのが、対象が生物の場合、その生態を知れば知るほど手元においておくのが可愛そうになってしまう。本来であれば自然の環境が一番、と思ってしまう。犬や猫は愛玩動物用に改良されているので、人間の助けがないと生きられないと言う理由があります。でも他の生物にはなかなか当てはまらない。そこを自分の中でどうやって割り切るかが難しい問題だとも思います。

昨日NHKの「地球・不思議大自然」という番組で沖縄の「ウミショウブ」の特集を放映していました。陸にいた植物が、1億年かけて海で生存できるように進化したというもので、その繁殖の方法が、まさに「種の保存」を目的に合理的に進化したものだと、自然の生命力の凄さを感じました。

生物が存在する意味の一つ、目的は「種の保存」。そう思うとうちのクリオネ君も生まれてきた意味はそこにある。ならばいずれはもう一匹迎え入れて繁殖を・・・と思いますが、そう簡単に行くはずもない。素人ですし。

せめて、私がうちのクリオネ君を通して、他の方のお役にたてる事が出来れば、と思ってこのホームページを始めたのです。「自分のため」だけにならないように。これが私の「割り切り」なのですが・・・

これも人間の勝手な行動かもしれませんが。

そもそもクリオネ一匹でここまで深く考える必要も無いとも思いますけどね。

でも、寝る前に元気に優雅に泳ぐクリオネ君の姿を見るのも幸せなものです。しみじみ。


今日のクリオネ君

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