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23日目:サンシャイン国際水族館飼育担当の方のお話1

一昨日の「片方の翼足引っ込み事件」から、すっかり元通りの元気なクリオネ君になっています。人間で言うと「泳いでいたら突然足がつっておぼれそうになっちゃった!」という感じなのでしょうか。今日はサンシャイン国際水族館の飼育担当の方に、クリオネについてお話を伺ってきました。

このサイトを作ってから「専門家のお話も記載したい」と思い、また、うちのクリオネ君の為に情報を入手したいと言う事で、メールでお約束を頂いておりました。

メールでもクリオネ飼育に関する詳細や、水族館でも試行錯誤されたご経験談などを教えて下さっていたのですが、とてもご親切に、土曜日のお忙しい中、1時間半もお話を伺ってまいりました。

1時間半みっちり濃いお話を伺ってきましたので、数日に分けて記載したいと思います。

まずは「序文」と言う事で。「水族館の裏側」も拝見する事が出来て、とても面白かったのでその辺もまじえて。

水族館に着いたら飼育ご担当の方が早速「裏」のクリオネを見せて下さいました。一般に公開しているクリオネではなく、裏で飼育しているクリオネです。しながわ水族館と系列が同じと言う事で少ない方に移動させたりなさっているそうです。協力して。まあストックというか。

クリオネ専用の水槽の中に、たくさんにクリオネたちが優雅に泳いでいました。大きいのものもいれば小さいクリオネも。専用の水槽は正面から見ると円形で、タンクのようなものと繋がっていて、上部から冷やした海水を入れ、横斜め上についたフィルターから排水するという、海水を循環させる仕組みを持ったものでした。クリオネに負担がかからない程度のゆるーい水流。

最初にその専用水槽の中のクリオネ達を見たとき、「ああ、うちのくーちゃんもここに来た方が幸せなのかな」と思いました。自然界と全く同じ、とは行かないまでも、明らかに自宅での飼育環境よりは数段居心地がいいと思われます。クリオネを長生きさせるために研究されているのですから当然なのですが。クリオネの生態をよくわかった方が発明された水槽。クリオネ達は生き生き心地良さそうに泳いでいるように見えました。

そして表の水槽の裏側へ。裏側はタンクのようなものが沢山あり、機会も多くてびっくりしました。表から見るとあんなに優雅に魚達が泳ぐ水槽も、裏ではこんな大掛かりな設備が必要なのか、と。

裏を通って事務スペースへ。会議室に通して頂きました。室内には世界地図などもあり、スタッフの皆さんがきっと世界中の情報を駆使して魚達の飼育研究をされているんだろうなあ、とうかがえました。

飼育担当の方はとてもご親切で、たかが一般の人間の個人的な質問に、とても熱心に答えて下さいました。その事に一番感動しました。

メールで伺っていたイギリスの文献も拝見し、それ以外の、大学の図書室で探したとおっしゃる英文の文献もコピーを下さいました。

正直言うと、ここまで自分の疑問が全てクリアーになるまでご対応頂き、専門的な情報も伺い、資料も拝見できるなんて思っていなかったので、感激でした。

伺った内容も濃いので、詳細は明日からきっちり書きます。

今日水族館に伺った事で、クリオネ飼育に対する不安も大分解消され、ゆったりした気分になりました。また、せっかく立ち上げたこのサイト、こういう貴重なお話は余すところなく、正確に、クリオネ好きの人達にお伝え出来るようにしたい。と決意を新たにしました。


今日のクリオネ君。夜の写真撮影タイムはお休み中でした。お休み姿。

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