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33日目:クリオネを通して知る自分の矛盾

このサイトのトップページのタイトル "Clione Style" の " i " の点が「ハート」だと言う事、お気づきでしょうか。このサイトの作成を願いしているK君が気を利かせてハートにしてくれたのですが、私はかなり気に入っております。

今日もくーちゃんは元気です。

最近は大体

下の方でおとなしく寝ている。
下の方で頭を下にしながらぱたぱた移動している。
下の方でゆったり泳いでいる。
たまに真ん中あたりや上の方でゆったりと泳いでいる。

を、一日のうちに繰り返すペースです。行動パターンは安定してきたように思います。

さて、この私のくーちゃんの可愛がりっぷりは、興味のない方から見たら「たかがプランクトンに・・・あほか」と言うご意見を伺うことになるというのは理解もしています。ところが、「その気持ちわかるわかるー」と言ってくれる人も居る。気持ちはわからないが興味を持ってくださる方も居る。人というのは様々だなあ、と思います。しみじみ。

そして、今日感じた事。

私はこのサイトで、クリオネを通して生命の大切さを感じています。こんなに小さい生物であっても、自分と同じ地球上の生命体のひとつ。と、このように書くと「虫も殺さない心優しい人なのでは・・・」と誤解を受けてしまうかもしれないと思うのですが、人間って矛盾しています。とっても。

クリオネのエサを求めて、代替エサになるかもしれないという「イサザアミ」を以前注文しました。冷凍のものと「生きているイサザアミ」を。かなりの数のイサザアミが届いたのですが、結局クリオネの容器に入れると温度差で死んでしまう。しかもクリオネは食べない。見向きもしない。容器に固形酸素と一緒に入れて外に置いたまま放置していたら気付いたら全滅・・・見殺しにしてしまいました。

これって「イサザアミマニア」で、ひたすらイサザアミを愛する人が居たら「なんて残酷なの!信じられない!」と言われてしまうと思います。そういう人がいたら、の話ですが。

うちにはクリオネの他に猫が2匹います。それはもう家族全員その可愛がり様と言ったらとても恥ずかしくて人様にお見せ出来ません。そんな私には、動物虐待なんてはらわたが煮えくり返る程、許せない行為です。

でも、イサザアミは虐待してしまいました。虐待用語で言うと「ネグレクト(養育放棄)」ですね。

私は牛肉が大好きです。牛肉なしでは生きていけないのでは、と思うほど。でも、もし私がひょんな事からクリオネでなく、生まれたばかりの牛を貰って育てていたとしたら、きっと牛肉なんて食べられなくなると思います。

でも、私は牛を飼っていないし、動物として直接触れ合った事も心を通じ合わせた事も無いから「食用」として考えて美味しく頂いてしまいます。罪悪感なしで。

そういう訳で、人間とは都合のいい生物を愛玩用として可愛がり、都合の良い生物を「食用」として美味しく頂く。勝手な存在なのだと思います。そもそも自分が生きる為の食用とする以上に、又は以外に殺生をする生き物は人間だけです。

・・・と、こんな事を考えるとベジタリアンにならざるを得なくなりますが、そこまで潔く思い込めない。牛は食べたい。豚も鳥も。これも自分の中の「折り合い」をどこでつけるのか、という問題だと思います。

くーちゃんを通してこんな事までも感じている今日この頃です。

 
今日のくーちゃん。元気に泳いでいました。このゆったり泳ぐ姿には癒されます。 

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