44日目:クリオネの動き
今日はくーちゃんは底の方でぱたぱた動いているだけでした。母の報告によると、昼間も大体底の方でぱたぱた。たまーに容器の下半分くらいのところまでちょっと泳いでいるだけ、と。徐々に元気がなくなって来ている気がします。
とはいえ、頭を下にしてぱたぱたと移動は頻繁にしているので、大丈夫だとは思うのですが。
ここの所仕事やその他で忙しい為、くーちゃんの飼育研究の時間もほとんど取れません。寝る時間を少しだけ削って資料を読んだりはしているのですが、ついつい「前ほど一生懸命くーちゃんの為に動いていないから元気が無いのかな」等と思ってしまいます。
寝る前には必ず排泄物の掃除と、くーちゃん観察をしているのですが、見れば見るほど不思議な生物です。よくよく見ると、下半身にたてに筋が通っています。その半透明な感じは、アロエの皮を剥いた果肉の感じに似ています。もっとよくよく見るとぶつぶつした模様もかすかに見えます。
動きも、どうも触覚が弱いのか、容器の壁や水面に触覚がぶつかるとすぐに引っ込めて動きが一瞬止まります。危険を察知する為のセンサーのようなものなのでしょうか。
たまに「むにむにっ」と体全体が縮こまる事もあります。
底に居るときは、たいてい頭を下にして下半身を浮かせて、翼足は身体を抱くようにたたんでいます。
たまーにその体勢で、しっぽを底につけてブリッジしたような体勢の時もあります。
底でぱたぱたしている時は、疲れているのかなかなか身体を浮かび上がらせる事が出来ないようですが、浮かぶときはふわっと浮かび上がります。
海水を換えると水面近くで泳ぎますが、少したつと容器の中間くらいで優雅に浮くように泳ぎます。
こういう泳ぎ方のときが一番安心できます。
クリオネを飼育した場合の寿命は長くて半年から一年と言われています。いろいろなサイトを見ると一月持てばいい方だという意見も書いてありました。
馬鹿みたいですが、寝る前には必ず「くーちゃん元気で長生きしてね」と心の中で語りかけています。
明日は元気になっていてくれますように。