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今日でついに、くーちゃんが家に来てから1年がたちました。このCLIONE STYLEも1周年です。 この一年間に得た、クリオネに関する知識をまとめます。
これを読めばあなたもクリオネ博士!
まず始めに、このサイトを作るきっかけとなった、くーちゃんを連れてきてくれた友人Yちゃんに心から感謝します。
クリオネの生態
~これを見ればクリオネの全てがわかる!CLIONE STYLE一年間のクリオネ知識総集編!~
(今までこのサイトに載せたクリオネに関する知識のまとめです。★印は今回付け足したものです。)
クリオネとは
和名:ハダカカメガイ
学名:クリオネ・リマキナ(Clione Limacina)
発見は1774年くらい。英国の航海報告書の中に記載されている。
名前の意味:
「クリオネ」はギリシャ神話の海の妖精クレイオからとられたそうで、「リマキナ」がどうやら「ナメクジ」という様な意味で、「ナメクジの形をした海の妖精(女神)」という意味だそうです。
★英語ではSea Angel―海の天使
種類:
軟体動物・無殻類・翼足類・浮遊性腹足類(?この分類は良くわかりません)
巻貝の一種であり、外殻のない終生プランクトン(終生プランクトン:動物プランクトンの中で、一生を浮遊生活で送るものを言う)
生態:
北極圏や南極圏の寒い海に生息。流氷にくっついてオホーツク海沿岸まで移動してくる。その後、流氷が溶けだしたり流氷が北へ戻っていく段階で海の底へ落ち、動物プランクトンとして、魚たちに補食されてしまう。
成体の体長は1cm~3cm程度。寿命は2~3年と言われる。
北海道沿岸で採集される個体は1cm~2cm程度が普通サイズだが、北極圏あるいはロシアサハリン・北端で採集されるクリオネは5cmに達する。
翼足を大きく動かす事で移動し浮遊生活を送る。
★鮭の餌などになるそうです。6月に私のうちに来たクリオネ達はキンキの漁の最中に大量に見つかったとか。
うちにいた中で最大サイズ、4センチのクリオネ。産卵後に亡くなったクララです。
クリオネの生息地域:
・クリオネは「流氷と共にやってきて、流氷と共に去っていく」と言われています。ところがクリオネは意外といろんなところに生息しているそうです。仙台以北の緯度の沿岸地域に生息し、流氷がない場所にも生息はしているそうです。ただ、クリオネは「パッチ」という、海流等によって自然に集まる群れのようなものになる事が多いそうです。(「群れ」は自ら集まる事。「パッチ」は流されて集まってしまう事。との事)流されてなんとなく仲間が集まっちゃったね。という感じなのでしょうか。遊泳力が弱いのでなすがまま、という事なのだと思います。餌のミジンウキマイマイも同じ「パッチ」を作るそうです。
・もともと流氷の下は流氷が表面にあるために波が立たず、水中の海流が弱いそうで、クリオネが生活しやすい環境なので、自然に流氷の下に生息するそうですが、中には流されて遠いところへ行くクリオネもいる。海水の7,8割が凍っても大丈夫で、しかも16,17度まで生息できると言うのですから、加えて海流が弱いところであれば、ミジンウキマイマイを一年に一度くらい食べる事が出来れば生息できるとの事。
・ボルネオのシュパターン(?)というダビングスポットにも、クリオネの種類(クリオネ・リマキナでは無いが、同じ種類のもの)がいるそうです。また、茨城県の大洗(?)でもクリオネが発見された事もあるそうです。長く生きられるかどうかは不明ですが、パッチになっているクリオネは発見しやすい。ただ、広い海の中数匹のクリオネが漂っているだけだと見つけにくい、と、単にそういう問題でもあるらしいのです。1立法メートルの水槽に100匹クリオネがいるのと、1匹だけいるのの違い、という事でしょうか。
・遊泳力が弱いため、人間が泳ぐ水流で飛ばされてしまいますし、もしかしたら身近にもいるけど単に見つけにくいだけ、という事も言えるそうです。
・流氷が去った後の北海道でも、ゴールデンウィークあたりにもぐってもクリオネはいるそうです。飼育担当の方はそのときに3,4センチのクリオネを見つけられたそうです。
★私の家にも、6月に大量のクリオネが来ました。5ミリから4センチまで。
捕食・概要:
同じ種類の巻貝「ミジンウキマイマイ」(学名:リマキナ・ヘリシナ/Limacina Helicina)のみを捕食し、捕食した餌の栄養をほぼ100%の効率で同化する。半年から一年は飢餓状態で生命を維持できる。
★飢餓状態の飼育は10ヶ月が限度と言われているそうです。私の友人のクリオネは1年になるので、まれに長生きするクリオネもいるようです。
捕食について:
・まず、やはりクリオネは半年から一年、えさを食べなくても生きているとの事。これは恐らく、自然界の中でも餌にありつけることがそのくらいの頻度なのではないか、との事でした。と言うのは、クリオネは自分から餌に向かって泳ぐわけでもなく、餌を探すわけでもない。漂うだけのクリオネと、餌のミジンウキマイマイがタイミングよく接触し、捕獲できたら食べる。というスタンスで、しかもミジンウキマイマイの群れとそう簡単に出会う事も多くはないであろう、との事でした。
・水族館の方も、実際にクリオネとミジンウキマイマイはご自身で採取されるそうなのですが、クリオネがたくさんいる所でもミジンウキマイマイは滅多に見つからないそうです。人間から見ると見つけにくい、という理由もあるそうですが。
・専門家のお話では、自然界では1日1~3個のミジンウキマイマイを食べているとのこと。流氷の下での調査では、ミジンウキマイマイが大挙してやってくるころには、ミジンウキマイマイを食いまくり
お腹がどす黒く変化し泳ぐことが困難になる。そのような状況になれば、海底に咲くヒダベリイソギンチャクに多数のクリオネが食べられているのが観察される。また、時期によれば、1mm程度のクリオネの観察ができます。
・また、専門家のお話では、クリオネと比較してミジンウキマイマイは流氷の上部から採集はできず、もっぱら、特殊な潜水具を使用し多網で採集することしかできないそうです。また、水温も-1.5度で非常に危険が伴うとのこと。レギュレーター(空気加給器)が凍るばかりか、20分以上の作業は異常低温により凍死の危険性があるそうです。熟練のダイバーがなせる技らしいです。
捕食の詳細:
捕食シーンを見たときの感想です。
ミジンウキマイマイがクリオネの頭とほんの少し接触するかしないかという瞬間、クリオネの頭部が開き6本の触手(バッカルコーン)が、クリオネの体長の半分以上はあると思われるくらい伸びるのです。しかも一瞬のうちに。まさに宇宙人のようです。一回目は捕食失敗。バッカルコーンが出たものの、ミジンウキマイマイを捕まえられずにそのまま右往左往している感じでした。これを見て「追いかけるわけじゃないのか」と理解できました。
ちなみにクリオネは嗅覚で餌を感知すると言われていますが、それも定かではないそうです。というのは、実験でミジンウキマイマイのエキスをクリオネに近づけても、反応が無かったそうなのです。私が見た映像では接触して、運良く捕まえられたら食べる。という感じなのかなあ、と見えました。
そして捕食の際、6本のバッカルコーンで殻を押さえ、その内側に2本か3本ある「フック」というカギ状のもので、ミジンウキマイマイの中身をえぐりだして食べるそうです。ミジンウキマイマイの翼足は食べないそうです。ミジンウキマイマイはグレーっぽい、茶色っぽい色をしているそうなのですがView image、クリオネが食べた後は、殻の中身が綺麗に無くなり透明の殻になっていました。実際にその撮影では、食べ終わるまでに4時間くらいかかったそうです!ま
ちなみにクリオネの顔(に見える部分)のオレンジ色は、内臓ではなくてこの「バッカルコーン」でした。体のオレンジ色は内臓です。
代替餌は?:
水族館のお話では、餌はやはり「ミジンウキマイマイ」しか食べないだろうとの事。ただ、水族館にもいろいろなお話が耳に入るそうで、他のものを食べたと言う話も聞かれた事はあるそうです。「絶対にミジンウキマイマイしか食べない」とは言い切れません。とはおっしゃっていました。ただ、栄養価の程はわからないと。
・聞いたことがある代替餌:
アカムシ(食べたけど溶けたらしい)、カタツムリ、ブドウガイ(食べたけど長生きはしなかったらしい)
・試した代替餌:
活ブラインシュリンプ、ブラインシュリンプエッグ、ドライブラインシュリンプ、活イサザアミ、冷凍イサザアミ、リキッドフード
・・・どれも食べませんでした。
専門家のお話:参考にクリオネは白いものには良く反応をしますので、お試し下さい。
クリオネの産卵、繁殖:クララ・妊婦ちゃん産卵の実体験によるレポートです。
・クリオネは両性類なのでオスメスの区別が無い。2匹中どちらかがオスメス一方の役割を果たし、メスになった側の胎内に卵が出来る。
・クリオネの産卵時期は4月5月と10月くらいの年に2回。
・交尾するのは同じ様な大きさの2匹。二匹が頭を上にして生殖器部分をくっつける。まれに捕食しながら交尾するのも見受けられる。メスになった方が交尾後4時間(水温により差が有るとの事)でジェリー状の卵を海中に産卵。 (この辺が少しクララは違います。お腹に袋が出来て、そこから透明な液体のような物が放出されていた様に見えました。ただ、専門家の方曰く、今年はクララのように黄色がかった卵袋をつけたクリオネを数個体見たそうです。ただ、もしかしたらクララの卵は、時期が熟す前に袋の中から出てしまったのかも?すると育たないのかも・・・もしくは本当は最終的に袋が体から外れるべきなのに、途中で力尽きたのかも・・・)
・専門家のお話:クリオネの産卵は交尾後1日以内に行われるという報告がありますが、これは飼育水温にも影響されます。低水温で飼育の場合は少し時間がかかるようです。3℃では数日後に産卵した例を聞いております。
・小型群で約150~200個、大型群で120 ~2,800個の産卵。
・卵から孵化すると、壺のような殻を持つ「ヴェリジャー期幼生」となる。孵化までには3,4日?これも温度差がありそう。ヴェリジャー期幼生時代は植物プランクトンを捕食する。(専門家の方曰く、何も食べずに生存はしているだろうとの事。肉眼で確認するのは難しいとの事。)
・2週間程度で殻を捨て、周りに繊毛を持った多輪形幼生になる。多輪形幼生は繊毛運動によって移動する。 多輪形幼生時代は親と同じ小型のリマキナを捕食する。
・生態になるまで数ヶ月から一年?
★クララと妊婦ちゃんの卵は、結局海水を継ぎ足し、容器を増やしながら3ヶ月以上冷蔵庫で観察しました。拡大鏡で観察しましたが、白っぽい排泄物の様なものが沈んでいるだけで、いくら目を凝らしても動くものは見えませんでした。私の視力は1.5です。
★クララは、最後まで力尽きるまで翼足を動かし、身体から出ている袋の中から少しでも多くの卵を海中に出そうとしているようでした。生物の本能です。その卵を孵化させる事が出来なかったのは残念でなりません。
クララの産卵です。最後はバッカルコーンが出ても、翼足をぱたぱた動かしていました。
体:
・全体が半透明で、中央に見える紅い部分は内臓器官。頭に見える部分は「口」の役割を果たし、捕食の際にはこの部分が割れ、中から触手が伸び、獲物を押さえつけて食べてしまう。その捕食の際の獰猛さは、クリオネの天使のようなイメージと大きなギャップがある。
・視覚は無く、頭(に見える部分)についている触角がセンサーになるらしい。捕食の際には視覚でなく嗅覚で獲物を感知するらしい。
・羽に見える部分は「翼足」といい、一秒間に約2回前後する事で水中を浮遊する。翼足の動きを止めると頭から沈む。普段は浮遊しているが、たまに底に沈みじっとしている事もある。
・鰓は無く、呼吸は体表面から水中の酸素を取り入れている。餌を食べなくても毎日粘着性の分泌物を排泄する。(私が観察した限りでは背中にある肛門から)。
★排泄物は、背中にある肛門と、尻尾の先から出ているのを目撃しました。
★また、弱ってくると排泄物が増え、色も白濁してきたり、黄色っぽく濁ってきたりします。
★頭は、捕食の時意外でもぱっくり開く事がまれにあります。ぱっくり開かなくても、多少開きかける事は多々あります。その際には触角が引っ込みます。
★日によって細くなっていたり、丸々としていたりする事もあります。
クリオネの飼育方法
容器:
1個体に対して約1リットルのガラスの広口容器が適当。(排泄物をスポイトで除去しやすい形)
海水:
どこの海水でも良い。通常は排泄物を取り除く際、その都度新しい海水を補充する。もしくは一週間から10日に一度、新しい海水に取り替えると長生きする。その際に予め冷蔵庫で同じ温度に冷やしておく事。温度は約4度以下。水温が10度以上にならないように注意する。(冷蔵庫内の温度が4度で、水温が約2~3度)
★海水に関しては、東京湾と湘南の海水で飼育された友人がいますが、その時の海水の質によっては急激に弱ってしまう可能性もあるようです。海水浴場ではない綺麗な海や、そうれなければ海水を販売している業者さんから取り寄せられる事をお薦めします。
飼育方法:
・上記の水温を保てる冷蔵庫内に入れておく。たまに出して5~10分程度観察するのは問題ない。
・一日中明るくても特に問題は無いが、自然の海と同じ様に夜は暗くしたほうが良い。
★クリオネは明るさを感じるようです。と言うのは、冷蔵庫を開けるたびにそれまで底で静かにしていたクリオネが急に狂ったように泳ぎだすことがしばしばあるのです。
・餌を取らなくても毎日粘膜状の排泄物を出し、それが底に沈むので、こまめにスポイトで取り除く。(クリオネは体表面から水中の酸素を吸収するので、粘膜に絡まると酸素が吸収できず死んでしまう事がある)
・数個体いる場合、出来るだけ飼育密度を低くする。飼育密度が高いとクリオネのストレスになる。1個体あたり1リットルの海水が目安。
・止水状態で飼育するのが適している。クリオネは遊泳力の弱いプランクトンなので、強い水流はクリオネを弱らせる原因になる。
★一般家庭では止水状態で買うしかありませんが、クリオネ専用の弱い水流のある水槽であれば長生きするそうです。でも高いです。
クリオネの動き:
クリオネは翼足を動かす事で浮遊するが、常に浮遊しているわけでは無い。翼足の動きを止め、頭から底に沈み、じっとして休んでいる事もある。たまに翼足を動かす程度。暫くすればまた泳ぎだす。
★それどころか、変形します。翼足を体内に埋めてしまったり、体全体が玉の様に縮んでしまう事も多いです。
★ぐにぐにと身体を変形させている事もたまにあります。苦しいのか弱っているのかはわかりません。それを見ると「なめくじ」のイメージです。
★一般的に、水面に触角がぶつかるとぴくっとして触角が引っ込み、下を向いて下降します。底近くまで来るとまた浮上します。
餌:
これについては、上に書いてあるとおりクリオネは「リマキナ」という同じ巻貝の一種しか食べません。一部の情報で「イサザアミ」等を食べるとありますが、私は冷凍のイサザアミをあげてみましたが食べませんでした。リマキナは販売しているところはなく、まず手に入りません。クリオネは餌を取らない「飢餓状態」でも半年から一年は生きるそうです。悲しい事に今現在はそういう飼い方しか無いそうです。
もし餌を与えた場合は海水が劣化する為、餌をあげないときよりも頻繁に綺麗な海水に変える事が必要になるそうです。
クリオネの飼育環境:
上にも書いたように、水族館のクリオネの水槽はゆるい水流があり、クリオネが流されない程度にふわふわと羽ばたいて泳いでいました。クリオネは元々遊泳力の弱い生物。自然の海、流氷の下は水流が比較的少ないためクリオネも流され過ぎずに適度な水流に漂う事が出来るそうです。逆に水流が強い場所に流されてしまうと恐らく体力を消耗して長生きできないだろうと。
水族館では以前今の私の飼育と同じ様に止水状態で飼育していたそうです。それが今のゆるい水流の水槽にしてからは驚くほど長生きするようになった。と。
それは、ゆるい水流の中で漂いながら羽ばたくのと、止水状態の中で自分で上昇するように羽ばたくのとでは体力の消費量が違うから。という事ではないかと。
そう思うと、今まで容器の上の方まで泳いでいた時は元気だと思い、下の方で控えめに泳いでいた時は元気がないと思っていたのは、多少違うのかもしれません。下の方で位置を変えずに控えめに泳いでいる方が、自然の泳ぎ方に近いのかもしれません。元気そうに泳ぎ回っている方が体力を消耗して、もしかしたら寿命を縮める事になってしまうのかも。
以前オホーツク流氷科学研究所にうかがったお話でも、クリオネの生息水温は上限16~17度、下限は無し。海水の7、8割が凍っても大丈夫。16~17度の場合は、数日に一度餌をとることが必要、とありました。体力が消耗する環境では、その分栄養を補給しないと、という事ですね。
クリオネが長生きするためには、体力の消耗を防ぐ、という事が必須のようです。
このように、飼育方法は非常にシンプル。あまり手がかかりません。ただ、一般での飼育例では長生きさせるのは難しいそうです。一年持てば長いほうだと。私が調べた限りでは、一般の方で半年以上長生きさせた例は今の所聞いていません。
オホーツク流氷科学研究所曰く、手をかけすぎるよりも放っておく位のほうが良いですよ。と。飢餓状態で半年も生きる事が出来るほど、生命力は強いそうです。
クリオネの採取について:
実は私はクリオネを飼っている事って実は違法?と密かに心配していました。が、違法ではないそうです。サンシャイン水族館では、スタッフの方自らクリオネと餌のミジンウキマイマイを採取に行かれるそうです。あの、厳しいと言う流氷ダイビングです。水族館等の商業施設でクリオネを採取する場合、まずは地元の漁業協同組合の許可を得て、その後北海道知事から「特別採捕許可証」というものを発行してもらってからでないと、勝手に採取するのは違法になってしまうそうです。水族館の様な商業施設や研究機関が採取するのは問題ないとの事。
また知らなかったのですが潜水器具をつけて漁師さんが取る魚を採取するのも違法だそうですね。厳密に言うと。一般人が一般家庭で飼育する場合は違法にはならないそうです。
私はライセンス関係の仕事をしているので、共通する部分があります。
とは言っても、がんがん採取していいかどうかというのは、個人の価値観によると思いますが。
・・・・・・・・・・・・
一年間かけて、素人である私がこれだけの知識を得る事が出来ましたのは、お忙しい中、素人の質問にご親切にお答え下さり、貴重なお話を伺わせて下さった専門家の方々のお陰です。また、サイトをご覧頂いた一般の皆様方からの情報により、新たな発見をした事もありました。そして、マルキタサイトのクリオネ飼育者の皆様、皆様のお陰で心強く飼育を続ける事が出来ました。この場を借りて皆様に心よりお礼を申し上げます。
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ご協力
サンシャイン国際水族館様
オホーツク流氷科学研究所様
紋別商工会議所様
有限会社マリンシアター様
有限会社日本アクアリウムサービスニチアク様
有限会社マルキタ北村水産様
その他書ききれませんが、色々な方面のお店や機関、個人の方々にご協力頂きました。
有難う御座いました。
これからもCLIONE STYLEをどうぞ宜しくお願い致します。
今日は、くーちゃんの兄弟、Yちゃん宅のクリオ君が海から陸に上がってから一周年です。この写真は夏くらいのですが、今の元気に泳いでるそうです。一年元気に生きたクリオネ!かなりの記録だと思います。おめでとう!
という事は、5ヶ月で亡くなってしまったくーちゃんも、一年前の今日、海から上がった事になります。
複雑な心境です。今頃は天国でぱたぱたおよでいてくれるでしょうか。
明日は、くーちゃんがうちに来てから一周年。このサイトを立ち上げてから一年になります。くーちゃんの飼育方法がわからずに、いろいろな会社や機関に問い合わせ、ネットや本で調べながら何とか皆様方のお陰で一年たちました。
正直、一年後も、サイトは細々と続けていたとしても、クリオネと生活できているなんて思っていなかったです。マルキタさんに感謝です。
元々一年前にこのサイトを立ち上げた理由は、くーちゃんの飼育方法を調べていた際に、クリオネに関してまとまった詳しい説明などが一度にわかるサイトが無かった事でした。特に飼育方法。生態。飼育に適さないクリオネなので当たり前なのですが。
せっかく専門家の方々から貴重なお話を伺ったのだから、このサイトにまとめて、同じ様にクリオネが手元に来て飼育方法がわからずに困っている方のお役に立てれば。少しでも、飼いクリオネになったクリオネ達に、良い環境を提供する事に繋がれば。
また、飼育しないまでもクリオネ、海の生物が好きな方に情報を提供できれば。
そして、こんな小さなクリオネの生態を記載する事で、生命の大切さ、尊さを、海に限らず他の生物を人間が飼育すると言う事が、どのようなことなのか。
等を、少しでも多くの人にお伝えして何か感じ取っていただける事が出来れば、という気持ちで始めました。
後悔や自責の念もあります。犬や猫など、人間に飼われる様に改良された動物ではない、海の生物を飼育するという事には、楽しみもあるながらも人間にそんな資格があるのか、などと思う事も多いです。心苦しさと人間のエゴが入り混じる事もあります。
水族館に伺った際、くーちゃんも冷蔵庫の小さい容器よりもせめて水族館の快適な水槽の方が幸せだろうと、引き取っていただく事は出来るかという私の質問に対して、飼育係の方が言ってくださった一言。
「海の生物はどんな理由をつけても海にいるのが一番幸せなんですよ。たとえ他の生物の餌になろうと。でも、このサイトで多くの人にクリオネの生態を伝えるという事はとても有意義な事なので、ぜひ続けて下さい。無理だと思ったらいつでも引き取りますから。」
この一言を思い出しながら、途中では怠けることもありましたが、自分なりにサイトを充実させる為に一年間過ごせたのではないかと思います。
映画DEEP BLUEなどを見て、人間以外の、哺乳類以外の地球上の生物との関係等も考え、くーちゃんと大勢のクリオネ達は私に色々な事を教えてくれています。きっと私の今後の人生の、何かのきっかけになると思う。今まで気付きもしなかったことに気付かせてくれました。
クリオネを里子に出した友人の一人に、感の鋭い子がいるのですが、彼女はクリオネを引き取って数日後、赤と白のものが「たすけてー」と言っている夢を見たそうです。彼女の思いが夢になったのかも知れませんが、生物の本能は種の保存。特に人間のように思考能力、感情のある生物意外は、生きて子孫を残す事だけの為に生きているのだと思います。自然の環境から離れれば、それが経たれる事に繋がる。彼女の夢ももしかしたらクリオネの思いが通じたのかもしれません。
この話は一周年に書こうと思っていました。自分で認めたくない気持ちもあったので。
そう思うと、クララ、妊婦ちゃんの卵を孵化させる事が出来なかったのは本当に後悔です。もっとがんばれば、知識を手に入れ、孵化させることは出来たかもしれない。孵化したら専門機関に後はお願いすることだって出来たはず。自分の100%の力を発揮しなかった事に後悔してます。ごめんなさいクララ、妊婦ちゃん。・・・でも産卵じゃなかったりして・・・
これからも、せめて今の5匹のクリオネ達の世話をする事で、より多くの人にクリオネが懸命に生きていることを知っていただき、現実生活だけではなく、共存している生物や地球の事にも興味を持って欲しい。自分も含めてですが。
そういう小さなきっかけが、大袈裟なのは十分わかっていますが、環境破壊が自然保護問題への興味にも繋がるかもしれません。
だって、私たちは、クリオネって私たちの現実の生活には何のかかわりも無い、「北海道の流氷の天使」、としか認知していませんが、現実生活で私たちが食べている鮭などの餌になっているんです。鮭だけじゃないだろうけど。
地球上の生き物って関連が無くても全て繋がっていて、もちつもたれつなんだと思います。そう思うと、生物は自分と同じ様に大切にしないと。と自分にも言い聞かせつつ、明日はクリオネについてのまとめです。
この前、来るべき一周年に向けて記念グッズを探していたところ、こんな植物を発見しました。うさぎごけというものらしいです。
実は注文しようとしましたが、品切れだそうです。5月に発売予定との事。ぜひ手に入れたいです。
明日は、くーちゃんが海から陸に上がった日から一年です。
クリオネーゼYちゃんの、くーちゃんの兄弟クリオ君の一周年でもあります。
私のクリオネ生活の一周年は明後日なのです。感慨深いものがあります。
くらぷー2です。前に、片方の翼足が溶けてしまったクラプー1の為に、儀翼足を付けたいと書きましたが、その発想の元になった番組を見ました。
フジテレビ「奇跡体験アンビリバボー」です。
・・・沖縄県本部町にある沖縄美ら海水族館で27年飼育されているメスのバンドウイルカ、フジ。このフジに異変が起きたのは2002年秋のことであった。なんと尾びれが壊死し始めたのだ。血液検査から感染症および循環不全を起こしたと推測されたが、原因は分からなかった。植田啓一獣医は意を決してフジの尾びれを切除する事を決めた。手術は成功し、一命は取り留めたもののフジは尾びれの75パーセントを失ってしまった。
なんとか尾びれを取り戻して、昔のように自由に水中を泳がせてあげることはできないのか?
植田獣医は、なんとタイヤメーカーのブリヂストンに人口尾びれを作ってもらえないかとお願いした。獣医とブリヂストン、そしてフジの挑戦が始まった…。・・・
というものでした。泳げるようになったイルカはなんとなく喜んでいるように見えました。
クリオネに羽は付けられませんが、生えてきたらいいなあ。
黒らべるとデモちゃんは底でもそもそしています。
一周年に備え、買ってしまいました。前から欲しかったのです。クリオネペンダント
・・・日本では、唯一、クリオネの長期飼育に成功した(財)オホーツク水族館の指導のもとに製作した“流氷の天使・クリオネ”を象った話題のペンダントが誕生しました。どんな環境でも、天使の笑顔を忘れずにクリオネを身に付けて幸せを呼びましょう。 ・・・
何気に凝っています。クリスタルの胴体部分の中には、スワロフスキーの赤いクリスタルが。可愛いじゃあありませんか。でも、結構大きめだったので使えないかも・・・
同じポーズのふじこちゃん。
黒ラベルとデモちゃんは底でぱたぱた移動してます。
くらぷー1は、義足というか義翼足を作って付けてあげたいと思ってしまいます。元気そうなのに泳げないので。弱るのを見ているしかないのでしょうか。
今日、紋別で流氷初日が発表されたそうです。クリオネの季節です。うちの子たちの仲間が一杯来るのでしょうか。くらぷー2です。
何とかミインウキマイマイが手に入ったら・・・と思いますが。
長い間機能していなかったカテゴリーの設定が成功しました!なんとなくいじってたら。そして、今日海水を替えたら、長い間泳がなかった黒ラベルが泳ぎました!わーい!
こんな感じで、水面近くで泳ぎました!ここの所海水を変えても前のように泳がずに底でじっとしていたのに。本当に嬉しいです。年末は、年が明けたら次々とこの子達は・・・なんて思っていたのですが、まさか5匹中4匹までこんなに元気になるとは!神社で買ったお守りが効いているのでしょうか。
そして、カテゴリー分け設定。ずっと機能していなかったのですが、同じmovable typeを使って他のサイトを作ったので、研究しながらやり直してみると、何とか出来たようです。
これで、今のところ
Clione Masterの日記
クリオネの生態
クリオネムービー
クリオネ飼育日記
クリオネ情報
専門家のお話
クリオネの産卵
のカテゴリーに今までの日記を設定しなおせば、初めての方が見ても知りたい情報が得られます。
ただのクリオネ飼育日記に収まらず、これをみればクリオネの全てがわかる!日本最大クリオネ専門サイトへの夢に一歩近づいたような・・・
頑張って過去の日記の修正などします。地道に。
昨日喜んだものの、今日は皆寝ています。ぱたぱたしながら。元気に泳ぐ子はいません。まさにクリオネの体調は山あり谷あり。くらぷー1の写真が撮れました。
この子はもうかれこれ一月以上は寝たきりだと思います。そして徐々に翼足も溶けてきています。でも、こんなに姿かたちは綺麗なまま。ちょっと陰になってますが、色も綺麗なままです。
片方の翼足は半分になってしまいましたが、それでもこんな風に、たまには身体を逸らせてぱたぱたしています。健気です。泳げなくなっても、それでも泳ごうとしています。
弱ってからも、こんなに変らない状態で長く頑張っている子はこの子が初めてです。
こういう姿を見ると、罪悪感も感じ、そして、どんなに小さくても生命の尊さを感じます。守る為にすべき事はしないと。
昨日は遅くなったため、お休みしました。今日も元気はないです。黒ラベルが浮きながら、クリオネ特有の変形をしていたので、それをご紹介します。グロイので、クリオネを可愛い生物だと思い続けたい方は見ないほうがいいかも。これはくらぷー2です。
もしかしたら弱っている時、苦しい時なのかもしれませんが、クリオネはたまに翼足を身体に引っ込めて、身体をくねらせて変形します。骨ないし。
最初にそれを見たのは初代くーちゃんが来てから数日後。見ていて心臓がどきどきして、「この子はもう死んじゃうんだ!」と涙しました。苦しそうに見えるし、原因がわからないし。怖かったです。
ところがくーちゃんはその後すぐに普通に戻り、元気に泳ぎだしました。
どういう時にこのような変形をするのかは不明ですが、相当グロイです。
で、また普通に戻るのです。
クリオネは可愛い姿でぴろぴろ泳いでいるだけではありません。意外とグロイ生き物です。
くらぷー2と黒ラベルです。そろって逆立ち。
クリオネは放任主義で育てた方がいいらしいです。
というのは、元祖クリオネーゼYちゃんのクリオネはもう一年になりますが、かなり放任主義。愛情は一杯あるけれども、過保護ではありません。
そして、元クリオネーゼTちゃんが里子に出したウクレレの先生のクリオネも、放任主義でいまだに元気に泳ぎ回っているそうです。
海水を変える頻度も少ない方が負担をかけないのかもしれません。
そういえば、オホーツクの専門家の方にも、気楽に飼ってください。と最初にアドバイスを頂きました。
ちなみに、サンシャインの飼育担当の方にも伺ったのが、餌を食べても弱る個体もいれば、長期間絶食状態でも元気なものいると。
結局はその子の生命力でしょうか。
ちょっとずつ一時期よりは動きが多くなっているように思えます。
デモちゃんとくらぷー2が超久しぶりにちょっとだけ泳ぎました!!!涙が出るほど嬉しくなってしまいました。と言っても、ほんの一瞬だけなんですけど・・・デモちゃんです。底から1センチくらい上に上って泳ぎました。
そしてくらぷー2も。ひさしぶりに立ち上がったくらぷー2はずいぶんひょろり~んと、伸びているように見えました。
黒らべるとふじこちゃん。底でぱたぱたしています。黒ラベルは力強くぱたぱたしてます。
もうこの子達が泳ぐ姿は見れないだろうと思っていたので、ほんと一瞬とは言え嬉しいです。
まるで今は亡き妊婦クララが、内臓が飛び出る怪我から回復した時のように、そのクララにちなんで名付けたクラララが、寝たきり状態から元気に泳ぎだした時のように、嬉しいものです。
うっかりクララとクラララにちなんで、デモちゃんとくらぷー2を「クララララ」と「クラララララ」と改名しようかと思いましたが、紛らわしいので今は辞めておきます。そのうち元気になった子が居たら改名するかも。
だからと言って安心は出来ませんが、ちょこっと希望が見えました。
初詣に行きました。クリオネ達用のお守りも買ってきました。冷蔵庫に貼っています。ご利益がありますように。
黒ラベルです。リキッドフードを入れた際に少し水流が出来、浮かんでいるところ。
もしかしたら、今年はこの子達が泳ぐ姿は見る事が出来ないかもしれません。ふじこちゃんとデモちゃんは動き自体が減っています。
なんとか長生きを・・・と思う事自体がもしかしたらクリオネにはプレッシャーかもしれません。半年以上も頑張ってくれているのですから、プレッシャーを与えず(言葉は通じないと思うけど)、今年は最後まで暖かく見守るつもりで、この日記も更新しようと思います。
泳いでいる写真が無いと、見ていただいている方にはつまらないと思いますし、弱っていく様子を見るのも可哀想だと思われると思いますが、クリオネ飼育の全てを残しておきたいと思いますので、できるだけ写真は撮ろうと思います。
これからクリオネを飼う方が、このサイトを見て少しでもクリオネの生態を理解して、少しでも長期飼育に繋がれば、と思って。
例えば、クラララはくらぷー2のように、暫く沈んで泳がなくても、またふっと元気に泳ぎだす時が来るかも。とか、死んでしまったと思っても、完全に息がなくなるまでは時間がかかるのではやとちりしないように、とか。
あとは、お守りのご利益を祈るばかりです。